湖池屋の超付加価値戦略:オリジナル品種で挑む
オリジナル品種「白金ダンディ」と「女神のえくぼ」
湖池屋は、およそ7年の歳月をかけて独自開発したオリジナル品種「白金ダンディ」と「女神のえくぼ」を使った商品を、2024年8月に発売すると発表しました。これらの新しい品種は、原料から作るという高付加価値を越えた「超付加価値戦略」の一環として打ち出されました。
「白金ダンディ」と「女神のえくぼ」の特徴
「白金ダンディ」は、その名の通り、高貴でしっかりとした風味を持ち、食感も良好な品種です。一方、「女神のえくぼ」は、口当たりが滑らかで、ほのかな甘みが特徴です。これらの品種は、湖池屋が自社で開発し、量産に成功しました。
高価格帯への挑戦
今回発売される商品は、一袋170円ほどで、10gあたりの価格は定番商品の約1.3倍となります。これは、原料からの品質向上に伴う高付加価値を反映した価格設定です。
試験的販売の成功
湖池屋は今年1月に、じゃがいもの品種から開発した商品を試験的に限定販売しました。このプレミアム市場を狙った戦略が成功し、昨年度の売り上げと純利益は過去最高を記録しました。売上高は548億円、純利益は22億円に達しました。
海外市場への拡大
湖池屋は、今回の超付加価値戦略に加え、海外売り上げ比率を高めることで、2030年には売り上げ1000億円を目指しています。これにより、国内市場だけでなく、国際市場でも強いブランドを確立しようとしています。
戦略の背景と期待
高付加価値戦略の意義
湖池屋が独自開発した品種を使用することで、他社製品との差別化を図り、プレミアム市場をターゲットにしています。これにより、消費者に対して特別な価値を提供し、ブランドの忠誠心を高めることが期待されています。
海外市場への進出
湖池屋は、国内市場での成功を基盤に、積極的に海外市場への進出を図っています。特にアジア市場や北米市場をターゲットにしており、現地の消費者ニーズに合わせた製品展開を行う予定です。これにより、グローバルなブランドとしての地位を確立することを目指しています。