サラリーマン投資家が学んだ教訓:狼狽売りの末路
投資の臆病さが導いた道
私たち皆が一度は経済の波に抗えず、臆病になった経験があるのではないでしょうか。
特に、株式投資の世界では「狼狽売り」という言葉を耳にすることが多いです。
この心理に陥る瞬間は、誰にでも訪れます。
サラリーマン投資家の松田二朗氏は、まさにその一例として自身の失敗談を語ります。
彼の著書『臆病なサラリーマンが見つけた!5年で資産を倍にする「ずぼら長期投資」』には、多くの人が共感できる投資哲学が詰まっています。
そう、私たちの中には「一歩踏み出すのが難しい」という共通の悩みが潜んでいるのです。
持株会との出会いとその後の投資心の変化
彼が持株会に参加する決心をしたのは、周囲の影響を受けたからでした。
まさに「大企業の持株会であれば安全だろう」という安易な考えからです。
しかし、前向きな気持ちが一瞬で崩れ去るのが、投資の世界の難しさだと言えます。
持株会では定期的に給与から拠出金が引き落とされ、少しずつ資産が形成されていくのを実感していました。
最初は「持株会に参加して良かった」と思えた松田氏ですが、大震災の影響でその評価は一変しました。
東日本大震災がもたらした悲劇
東日本大震災という未曾有の災害が発生し、彼の持株会の株価が急落しました。
出資説明会で得た「大丈夫」という安心感が、あっという間に崩れ去ってしまったのです。
株価が下がっていく中で、彼は焦りを覚えます。
「奨励金もあるし、それほど損はしないだろう」と楽観的に構えていました。
私たちも、時には楽観的な思い込みが大きな失敗につながることがあるのだと、身をもって感じさせられましたね。
狼狽売りとその後の教訓
株価が急落する中で、松田氏が選んだのは「狼狽売り」でした。
慌てて株を売却してしまった結果、数年後には「もっと待てば良かった」と後悔することになります。
このエピソードは、投資の世界では珍しくないものです。
短期的な動きに左右されず、冷静に判断することの重要性を思い知らされました。
結果的に、彼は「ずぼら長期投資」という新たな投資法にたどり着くことができました。
これは、多くの人にとっても参考になる道筋かもしれません。
自分の投資志向を見つける旅
最後に、松田氏の体験から得られる教訓は、自分の投資志向をしっかりと理解することの重要性です。
どんなに偉大な投資家でも、自分自身の性格やリスク許容度を見極めることなしには成功はありません。
特に「臆病な投資家」であるなら、その特性を生かした投資方法を模索することが求められます。
このブログを読んでいるあなたも、ぜひ自分の投資スタイルを見直してみてください。
自分に合った方法が見つかれば、投資はもっと楽しく、そして成功に近づくことでしょう。