ペアローンの魅力とは？
最近、銀行が提案する「ペアローン」という言葉を耳にする機会が増えていますよね。
夫婦二人の年収を合算することで、高額な住宅ローンを組むことが可能になるというこの仕組み。
特に、東京や大阪などの都市部では、億を超える物件が当たり前となっており、将来の資産価値を考えると、この選択肢は非常に魅力的です！しかし、ついその魅力に惹かれて安易に手を出すことはできません。
潜む「3つのリスク」
ペアローンには、じつは注意が必要なリスクがいくつも潜んでいます。
まず一つ目は「健康面のリスク」です。
どちらかが病気になったり、事故で働けなくなってしまった場合、収入の減少は深刻な問題です。
次に「子育ての影響」も無視できません。
子供が生まれることで、妻がフルタイムで働くことが難しくなり、ローンの返済が厳しくなることもあります。
そして三つ目が「勤め先の経営不振」や「人員整理」のリスクです。
社員として働く以上、いつ何が起こるかは誰にも分かりません。
そのため、しっかりとしたリスクマネジメントが不可欠です。
安易に飛びつかないで！
銀行が「ペアローン、どうですか？」と優しい言葉をかけてきたとしても、軽々しく受け入れることには危うさが伴います。
銀行は物件を担保にするため、貸し手のリスクは比較的少ないですが、一方で、借り手側は最悪の場合、手に入れた不動産を手放さざるを得なくなるリスクが存在します。
このように、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解した上で判断することが重要です。
しっかり考えてから行動を
もちろん、マイホームを持ちたいという気持ちはすごくよく分かります。
特に、夫婦合算でのローンがあれば手が届くかもしれないと期待が膨らむのも無理はありません。
しかし、「可能」と「問題がない」はイコールではないことを忘れずに、じっくりと考えて行動していきたいものです。
85歳の現役投資家、石井勝利氏が警告するように、安易な判断が将来に大きな影響を及ぼす可能性があることを、常に心に留めておきましょう。
