リップルCEOの個人口座閉鎖と暗号資産業界の現状
シティバンクとの関係が終わりを迎えた理由
リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏が、シティバンクから個人口座を閉鎖されるという驚きの出来事が報じられました。
彼は長年、この銀行との良好な関係を築いてきたにも関わらず、暗号資産業界の著名人としての立場がそれを打ち破ったのです。
このニュースは、銀行と暗号資産企業との関係がいかに危ういものであるかを再認識させてくれました。
暗号資産業界の現状とガーリングハウス氏の訴え
ガーリングハウス氏は、ワシントンで行われたDCフィンテック・ウィークでの講演の際、自らの経験を踏まえ「多くの業界関係者が銀行口座を閉鎖されている」と語りました。
これは、暗号資産業界全体に共通する傾向であり、彼自身が25年間も顧客だったシティグループから「5日以内に資金を移動してほしい」との通知を受けたことは、大きなショックでした。
規制当局との緊張関係
また、彼は最近の金融機関との関係悪化についても触れ、規制当局が暗号資産への関与を制限するように銀行に圧力をかけていることが背景にあると強調しました。
自身が業界の著名人であるがゆえに、連邦規制当局の監視が厳しくなるという現実には、彼のように業界をリードする人物にとっても厳しい試練が待ち受けているのです。
これを聞いたとき、多くの人が抱いている「暗号資産は危険だ」という先入観の根源を見る思いでした。
バイデン政権への批判と新たな希望
さらに、ガーリングハウス氏はバイデン政権への厳しい批判も展開しました。
彼は、SECのゲンスラー委員長が暗号資産業界に対して「恐怖の支配」を行っていると非難し、業界全体が「敵対的な環境」にさらされていると訴えました。
しかし、そんな厳しい現実の中でも未来への希望を語り、来月の米大統領選が業界の政策に良い影響をもたらす可能性があるとも述べました。
このような柔軟な考え方が、業界の進展を促す鍵となるかもしれませんね。
リップルの未来とその意味
最後に、ガーリングハウス氏はリップルにとっても大きな転換点となるであろう、XRPに連動するETFの可能性について言及しました。
彼は「ETFは不可避だ」とし、暗号資産の制度化が進む未来を強く信じている様子でした。
この発言には、暗号資産界のさらなる発展に対する期待が込められており、多くの人々がその動向を注視しています。
果たして、この業界の未来にはどのような明るい展望が待っているのか、期待と不安が交錯するなかで見守っていきたいところです。
