驚愕の詐欺事件:1億4千万円の被害
広島県福山市で、なんとも痛ましい詐欺事件が発生しました。
被害に遭ったのは、60代の女性で、なんと警察官を名乗る男たちにおよそ1億4千万円もの暗号資産を騙し取られてしまったのです。
特殊詐欺の被害額としては県内で過去3番目に大きいということで、思わず「一体どうしてそんなことが起こったのか」と驚かざるを得ません。
巧妙な手口に迫る
事件が発生したのは先月のこと。
女性の自宅に仙台市の警察官を名乗る男から電話があり、「詐欺の犯人の押収物にあなた名義のキャッシュカードがあった」という説明がなされたとのこと。
更に、検察官を名乗る男からは「資産の差し押さえを回避するために」と言われ、金融機関の口座や暗号資産取引所のアカウントを開設するようにと指示を受けたそうです。
何とも恐ろしい仕掛けですが、心配した女性が信じてしまうのも無理はありません。
信じてしまった女性の心境
女性は、送られてきた警察手帳の画像などを見て、「これは本当なんだ」と信じ込んでしまいました。
結果として、暗号資産を購入し、指定されたアドレスに14回にわたり送金してしまったのです。
「まさか自分が詐欺に遭うなんて」と思う方も多いでしょうが、詐欺師たちの巧妙さには驚かされます。
このような信じがたい話が現実に起こるとは、誰もが恐れるところです。
不審を抱き始めた女性
ところが、その後女性は徐々に不審な点に気付くようになりました。
仙台の警察署に問い合わせたところ、そこにその警察官が在籍していないことが判明し、その瞬間に「自分は詐欺に遭ったのではないか」と気付きます。
被害を確認した女性はすぐに警察署に被害届を提出しました。
このように、一旦疑問を持ち始めることができたのが幸いでした。
警察の注意喚起と今後の対策
広島県警は、「警察官が預金を他人名義の口座に移すよう指示することは決してない」と注意を呼びかけています。
このような詐欺から身を守るためには、ちょっとした冷静さが必要です。
もし、怪しい電話やメッセージが来たときには、自分なりの確認方法を持つこと、そして周囲の人に相談することが大切です。
これからも、こうした詐欺事件が減少することを切に願うばかりです。