空き寺の新しい形と海外投資家の興味
空き家問題とその解決策
皆さん、最近の日本の空き家問題に注目していますか？昨年、全国で空き家の数が900万棟にも達したといいます。
これ、相当な数字ですよね。
少子高齢化が進む中で、この問題はますます深刻になっていく見込みです。
しかし、そんな中、注目されているのが「空き寺」の存在です。
お寺が空き家化してしまうことに対する解決策が、海外からの投資によって見出されています。
その動きは非常に興味深く、これからの地域活性化の一助となるかもしれません。
驚きの投資モデル「PlanetDAO」
「空き寺」に対する新しい取り組みとして注目を集めているのが、「PlanetDAO」というプロジェクトです。
このプロジェクトでは、小口投資を通じてお寺の株主になることができるんです。
例えば、1株3万円台で投資ができ、あっという間に1000株が売り切れたそうです。
この間に、3450万円が集まったというから驚きですよね！特に外国人投資家が全体の8割を占めているという事実には、国際的な関心が高まっていることを感じずにはいられません。
高い利回りとその理由
しかも、この投資の魅力は高い利回りにあります。
なんと、一般的な不動産投資の利回りが4～5％台の中、空き寺から得られる利回りは約9％だそうです。
どうしてこんなに高いのかというと、空き寺は土地代や建物代の初期費用がかからないためです。
また、従来の組織形態を超えた「DAO」という分散型自律組織モデルのおかげで、事業費用を抑えることができるのです。
参加者自身が宣伝や集客の役割を担うことで、さらなるコスト削減が実現されるというのは、まさに画期的な仕組みですね。
地域を支える「楞厳寺」の取り組み
「楞厳寺」という寺院が、このプロジェクトの一環として特に注目されています。
和歌山県に位置するこのお寺は、180年前に建てられた登録有形文化財で、地域の象徴とも言える存在です。
しかし、住職が不在になって久しい「無住職寺院」となってしまっている現状に、地域の運営が厳しいという課題があります。
日本では、約90％の住職が家族後継者によって運営されているため、後継者がいない場合は存続が脅かされてしまうのです。
そんな中で、地域と連携してこのお寺を持続可能な形で存続させる動きは、まさに時代の要請ですね。
未来を見据えて新たな手段を模索する時代
今後さらに進む少子高齢化の影響を受けて、地域だけでは運営が厳しいのは明らかです。
そのため、地域活性化には外部からの支援が不可欠です。
「PlanetDAO」のような新しい手段が求められているという配慮は、実に未来的です。
コミュニティとしての機能を持ち、地域の人々にとって重要な場所である神社仏閣が、国境を越えて海外投資家の注目を集めることができるとは、想像以上の展開ではないでしょうか。
