SOL、トランプミームコインが急落──トランプ大統領就任式の日に約1090億円の暗号資産ポジションが清算
トランプ大統領就任式と暗号資産市場の変動
2021年1月20日、ドナルド・トランプ大統領がその就任式を迎えた日、暗号資産市場は驚くべき変動に見舞われました。
トランプ大統領の初演説で暗号資産についての言及がなかったため、期待されていた興奮は瞬く間に失望に変わり、マーケットは大きく揺れました。
この日、広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexは、式典中に5%以上も下落するという驚くべき数値を記録しました。
ビットコイン(BTC)などの主要な暗号通貨も影響を受け、価格は10万6000ドルから10万1000ドルへと急落。
その後、10万3000ドル前後で落ち着くものの、投資家たちの動揺が伝わってきます。
SOLとミームコインの急落
特に注目を集めたのが、ソラナ(SOL)を中心とするトランプ関連ミームコインでした。
この日は、ソラナのネイティブトークンであるSOLが主要アルトコインの中で最も大きく値下がりすることに。
先日、ドナルド・トランプ氏の公式ミームコインがソラナ上でローンチされたばかりだっただけに、その影響の大きさが際立ちます。
実際、ミームコイン「トランプ」は演説中に50ドルから30%も急落し、一定の回復を見せたものの、依然として高値からは約20%の下落を記録しました。
さらに、メラニア氏にちなんだトークンも46%の急落を体験した後、一時的に回復しましたが、全体的に見ても投資家たちには厳しい一日でした。
レバレッジポジションの清算とその影響
CoinGlassのデータによると、この大きな値動きの中で、レバレッジを効かせたポジションも一斉に清算されてしまったとのこと。
20日を通して取引所の全デジタル資産で約7億ドル以上のデリバティブが清算され、その多くがロングポジションによるものでした。
就任式前夜の売却を含めると、過去24時間の清算総額は驚くべき12億ドルを超えることに。
このような動きは、不安定な暗号資産市場の脆弱さを改めて浮き彫りにしました。
暗号資産業界の反応と今後の展望
暗号資産業界では、トランプ大統領就任に対する期待が非常に高まっていたものの、ミームコインブームには厳しい目が向けられています。
キャッスル・アイランド・ベンチャーズの創業パートナー、ニック・カーター氏は、トランプ氏の行動を「まったくとんでもない」と批判し、政治家たちもその影響を懸念しています。
特に下院金融サービス委員会の民主党トップ、マキシン・ウォーターズ氏は、今回のミームコインの登場が暗号資産市場・業界全体にとってマイナスに働くことを指摘しました。
この現象は、長い間暗号資産業界が抱えてきた規制の不確実性や取り締まりの影響に拍車をかけるものかもしれませんが、一方でトランプ大統領の任期中にどのような政策が打ち出されるか、今後の動向に注目が集まります。