ワールドビジネスサテライト
令和5年9月27日放送 テレビ東京豊島晋作 佐々木明子 原田亮介 角谷暁子
UAWのストライキとバイデン大統領の支持UAW(全米自動車労働組合)のストライキがミシガン州で行われているという報道がありました。
UAWはGMなど3社に対し、4年間で約4割の賃上げを要求しています。
さらに、ストライキ会場にはバイデン大統領も現れ、UAWの要求を全面的に支持したとのことです。
このニュースは、労働者の権利や賃上げの重要性を改めて示すものです。
ストライキがもたらす賃金の上昇UAWのストライキが成功すれば、現在の1時間あたり66ドルの賃金が136ドルまで上がる見込みです。
この大幅な賃上げが実現すれば、労働者の生活水準が向上すると同時に、他の業界にも波及する可能性があります。
しかし、その一方で、バイデン大統領をはじめとする政府関係者や経済の専門家たちは、これがインフレを引き起こす可能性や経済への影響に懸念を抱いて います。
バイデン大統領の支持と政治的背景バイデン大統領がUAWの要求を支持した理由は、単に労働者の権利を支持するだけでなく、来年の大統領選挙での支持拡大を図るためにも重要です。
現在、バイデン大統領の支持率がライバルを下回っている状況で、規模の大きい自動車産業の関係者との関係を重視する必要があるとされています。
ただし、バイデン氏のEV(電気自動車)推進政策に対する組合側の懸念もあり、バイデン大統領がストライキを支持する状況は複雑です。
**日本への影響と将来UAWのストライキが日本に及ぶ可能性も指摘されています。
その影響として、日本車への需要が増える可能性や、自動車産業全体への波及効果が議論されています。
これにより、日本の自動車メーカーにとっては新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
一方で、ストライキが長期化すれば市場に与える影響も深刻化する恐れがあります。