エヌビディアに対抗するAMDの新型AI半導体
AMDの新たな発表
米国の半導体大手・AMDは6月3日、AI(人工知能)向けの新たな半導体を発表しました。この発表は、AI分野で先行するライバル・エヌビディアに対抗するためのもので、AMDの製品ラインナップを強化する意図があります。
「MI325X」の登場
AMDは、データセンター向けの新型半導体「MI325X」を2023年10月から12月期に販売すると発表しました。この新型半導体は、AI処理能力を大幅に向上させることを目指しており、データセンターでの使用を想定しています。
スーCEOのコメント
AMDのリサ・スーCEOは、台湾で開催されたイベントで、「MI325X」の詳細を述べました。彼女は、「製品の開発サイクルを早め、2025年と2026年に次世代設計を用いた製品を投入する」と語り、今後の計画を明らかにしました。
エヌビディアの反応
一方、エヌビディアのフアン・ジェンスンCEOも、同様に新型AI半導体の開発を進めています。フアンCEOは、次世代製品「ルービン」を2026年に投入すると発表しました。また、彼は「新型半導体を1年に1回のペースで投入する」と述べ、開発競争でのトップを譲らない姿勢を示しました。
AI向け半導体市場の競争
エヌビディアは長らくAI半導体市場でのリーダーとして君臨してきましたが、AMDの新たな挑戦により、競争が激化することが予想されます。エヌビディアの「ルービン」は、革新的な性能を持つとされており、エヌビディアはその優位性を維持するために継続的な製品投入を計画しています。