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モーサテ 為替、米CPIとFOMC控え小康状態:ドル/円は156.00~158.00円

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きょうの為替は小康状態:米CPIとFOMC控え、ドル/円は156.00円〜158.00円

6月11日、野村証券の後藤祐二朗氏は、ドル/円の予想レンジを156.00円から158.00円とし、為替市場の現状と今後の見通しについて解説しました。本日は、米国の消費者物価指数(CPI)およびFOMC連邦公開市場委員会)の発表を控えており、アジア時間は小康状態が続くと見られています。

ドル/円の現状と見通し

予想レンジ

後藤氏はドル/円の予想レンジを156.00円から158.00円と設定しました。このレンジ内での動きが予想される理由として、米国の重要な経済指標の発表が控えているため、市場は大きな方向感を示しにくい状況にあると説明しています。

FOMCの注目ポイント

FOMCではドットチャート(将来の金利見通しを示す図表)の上方修正がどの程度行われるかが焦点です。後藤氏は、2024年の中央値が2回の利下げを示すと予想しており、この場合、ドルに対する下押し圧力が高まる可能性があるとしています。もし、FOMCが1回の利下げを示唆するにとどまった場合は、よりタカ派的な据え置きとして、ドル/円の上昇要因となると見ています。

市場ボラティリティーの影響

ボラティリティーの低位安定

後藤氏は、為替市場のボラティリティーが低位安定を維持するかどうかが重要なポイントであると指摘しています。特に夏場にかけて、為替市場で活発化しているキャリー取引の持続性を見極める上で、ボラティリティーの動向が注目されます。

キャリー取引の持続性

キャリー取引(低金利通貨で調達し、高金利通貨に投資する取引)は、相対的に市場が安定し、ボラティリティーが低いときに収益を高めやすくなります。逆に、ボラティリティーが上昇する局面では、ポジション調整が起こりやすく、為替市場の動向に影響を与えます。後藤氏は、今年の為替市場がキャリー取引の影響を強く受けてきたと述べています。

注目通貨と地域

新興国通貨の動向

新興国では、一部で選挙に関する不透明感が浮上し、ペソ円やランド円円高が一時的に進む局面が見られました。また、G10通貨では円やスイスフラン新興国通貨ではタイバーツなどが売られていることが示唆されています。

円高リスク

後藤氏は、キャリーポジションの収益が高まる条件として高水準の金利差に加え、市場の安定とボラティリティーの低さを挙げています。しかし、ボラティリティーの上昇時にはポジション調整が発生しやすく、円高リスクが高まるとしています。為替市場が相対的に安定している状況が続くかどうかが、円高リスクを占う上で重要なポイントとなります。

市場の見通し

今後の展望

今後の為替市場の動向を予測する上で、米国の経済指標の発表と、それに対する市場の反応が重要な要素となります。特に、米国の消費者物価指数FOMCの声明文が、ドル/円の動きに大きな影響を与えると見られています。市場が注目するこれらの発表が、為替相場の方向性を決定する要因となるでしょう。

キャリー取引の影響

キャリー取引の影響も注視すべきポイントです。市場のボラティリティーが低位安定を維持し、キャリー取引が活発化する中で、為替相場は安定的な動きを見せる可能性があります。しかし、不測の事態や政治的不安が増大した場合には、キャリー取引のポジション調整が進み、相場に影響を与える可能性もあります。

結論:為替市場の動向とリスク管理

きょうの為替市場は、米国の消費者物価指数FOMC声明文を控えて動意薄の展開が予想されます。後藤氏は、ドル/円が156.00円から158.00円の範囲で推移する見通しを示し、FOMC金利見通しと市場ボラティリティーが為替相場に与える影響を指摘しています。キャリー取引の動向とボラティリティーの変化に注目しつつ、今後のリスク管理を行うことが求められます。