今日の為替：ドル/円の動向と予測

松波俊哉氏のドル/円予想レンジ

為替市場に関する最新の情報として、松波俊哉氏のドル/円予想レンジは155.60円〜156.70円です。松波氏は、「昨日のマーケットでは米国の金利が低下し、ドル/円も軟調に推移した。今日もその流れを引き継ぎ、軟調な推移が続く」と述べています。

松波氏は、円キャリー取引の好機が継続していることに注目しています。円キャリー取引指数とドル/円の関係を示すグラフでは、この指数が上昇するほど円キャリー取引に有利な環境であることがわかります。

指数が0.6を超えると円安が進む: 過去の経験則から、指数が0.6を超えた最初の月を起点として、0.6超えが維持される間にドル/円は7.7％上昇し、さらに10.5％上昇することが観察されています。
現在の見通し: 松波氏は、円キャリー取引の好機は当面続くと見ています。

市場の予想通り、米国が年内に1回の利下げを行い、FF金利が5.25％に低下し、日銀が0.25％の利上げを実施したとしても、日米3カ月金利差は5％台を維持する見立てです。

在日外銀支店の本店向け貸し出し残高を確認すると、直近値は2006年の円キャリー取引の半分程度に過ぎません。これからも円キャリー取引には伸びしろがあると見られます。

少なくとも年内は円キャリー取引の好機が継続する見立てです。介入の警戒はあるものの、150円台中心の円安基調が継続すると予測されています。

松波俊哉氏のドル/円予想レンジは155.60円〜156.70円で、円キャリー取引の好機が続くことから、円安の基調が維持されると見られています。米国の金利低下や円キャリー取引の伸びしろなどが影響し、少なくとも年内は円安が続く見通しです。