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きょうの為替市場の動向:ドル円は軟調推移、7月の円高リスクに注目

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きょうの為替市場の動向とドル円予想

今日のドル円予想レンジ

ゲストの松波さんは、きょうのドル円の予想レンジを158.10円から159.60円としています。彼は、昨日発表されたアメリカのCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったため、ドル円が下落し、きょうも軟調に推移する可能性が高いと述べています。

7月の円高リスクとその背景

ドル円の季節性

松波さんは、7月の円高リスクについて、過去15年間のドル円の季節性が影響していると指摘します。ドル円の月次変化幅とプラス着地の確率を示すデータによると、7月は年間で最も円高になりやすい月であり、プラス着地の確率は約3割と低いことが分かります。

アメリカの金利動向と利下げの影響

さらに、松波さんは、アメリカの金利動向がドル円に影響を与える要因として、9月に利下げが開始される可能性を挙げています。過去のデータによると、利下げ開始の2か月前から利下げ開始までの期間、アメリカの10年金利は低下する傾向があり、その平均低下幅は0.3%です。この金利低下が7月のドル円の下押し圧力になると考えられます。

アメリカ株高とドル円の関係

アメリカの金利とS&P500の影響

松波さんは、アメリカの金利低下によるドル安圧力を、米国株の上昇によるドル高圧力が相殺すると見ています。年初来のアメリカの10年金利とS&P500にドル円を重ねたグラフを見ると、アメリカの金利が大きく乖離した局面では、ドル円アメリカの金利に連動して上下しました。しかし、その他の局面ではS&P500に連動する傾向が強いことが分かります。したがって、7月にアメリカの金利が低下しても、米国株の上昇がドル円の下振れを緩和すると考えられます。

AI・テック相場の影響

中期的には、米国株はAI・テック銘柄が牽引し、上昇基調が続くと見られています。ChatGPTのリリースを起爆剤とする現在のAI・テック相場は、Windows95の発売開始を起爆剤としたインターネット革命相場をトレースする可能性が高いとされています。今年は特にAI半導体を搭載したスマホの買い替え需要が秋口に期待され、エヌビディアの次世代半導体の出荷開始も年後半に控えており、これが株高に寄与すると見られています。

総括と見通し

7月の為替市場

7月は季節性とアメリカの金利低下による影響で、ドル円は限定的な円高となる可能性があります。下げ幅の目処は最大で5%程度と見られています。しかし、米国株の上昇がドル円をサポートし、ドル円の基調は普遍と考えられます。

年末の見通し

松波さんは、年末までにドル円が150円台を維持して終了する見立てを示しています。これには、米国株の強い上昇基調が寄与すると考えられています。

まとめ

きょうのドル円相場は、158.10円から159.60円の範囲で推移する見込みです。CPIの予想を下回る結果を受け、ドル円軟調に推移すると予想されています。7月の円高リスクは存在しますが、米国株の上昇がその影響を緩和するため、年末までにはドル円が150円台を維持すると見られています。