お金持ちへの近道は?
コーヒーを飲みながら、書店のマネー本の棚を眺めると、表紙に「儲かる」や「億万長者になれる」といったキャッチフレーズが目に飛び込んできます。
しかし、もしその本を読んだだけで本当に億万長者になれたら、世の中は今頃すべての人が裕福になっているのではないでしょうか。
本当に重要なのは、実際に稼ぐための行動を取ることなのです。
認知の歪みを乗り越える
人間は無意識のうちに、自分を中心に考える習性があります。
「特別な自分には特別なことが起こる」と考えることが、詐欺に引っかかる原因でもあります。
この認知の歪みを認識し、「儲かる」という誘惑に引っかからないことが、金融リテラシーの第一歩となります。
100万円の資金を運用して10万円の利益を出すのは難しいことですが、スキルや知識を高めることを優先しなければ、本当に賢い投資ができるようにはなりません。
人的資本の重要性
日本のGDPは世界第4位ですが、円安の影響で「貧乏になった」といわれる今日でも、私たちには潜在的な人的資本が存在します。
例えば、大卒正社員が生涯に得る収入は3億~4億円にも達します。
この将来の価値を考えたとき、手元にあるほんのわずかな貯金をどう運用するかに悩むのは非常に非効率です。
むしろ「一生懸命働いて得た収入」を如何に増やすかを考える方が現実的なのです。
時間の価値を見直そう
現在、人生100年時代と言われる中、60歳で仕事を辞めるのはもはや普通ではありません。
例えば、40歳から毎月10万円を投資しても、80歳までの40年間という長い投資期間があるのです。
人生設計としても、稼ぎ続ける自分を目指した方が経済的にも合理的といえるでしょう。
「働くことに価値がある」、この考え方をしっかりと見つめ直すことが理想的です。
お金持ちの秘密を知る
トマス・J・スタンリーの『となりの億万長者』では、アメリカのお金持ちが質素に暮らしている実態が明らかにされています。
お金持ちは「お金を使わない」習慣を身につけており、無駄遣いをしないことで財を築いていくのです。
この真理を理解し、生活の中でお金の使い方を見直すことが、お金持ちになるための秘密の一つだといえるでしょう。
私たちもこの知恵を借りて、無理のない範囲で賢明な選択をしていきたいものです。