きょうの株は
日経平均の予想レンジ
岩井コスモ証券の林さんによると、今日の日経平均株価の予想レンジは38,600円から39,000円とされています。林さんは、「内外ともに金融政策や欧州政局への警戒感がある中、四半期末が近づいているため動きづらい状況ではあるが、長らくレンジ相場が続く日本株には過熱感が少なく、”閑散に売りなし”の雰囲気が感じられる」と述べています。
最近の市場動向
25日移動平均線の突破
昨日、日経平均株価は久々に25日移動平均線を上回り、この動きが投資家の信頼を回復させる材料となっています。さらに、昨晩の欧米株高も日本株を支える要因となり、39,000円手前までの上昇が期待されています。
四半期末の影響
四半期末が近づく中、投資家は慎重な姿勢を見せていますが、レンジ相場が続いていることから、過度な売り圧力は見られません。このため、今後の相場は安定的な推移が見込まれています。
注目ポイント
年後半相場への経験則
林さんは、「年後半相場への経験則」に注目しています。彼は、日本株は年初の急進の反動を引き継いでいるものの、米ハイテク株の勢いが続いていることから、年後半の日本株の上昇が期待できると述べています。
S&P500の影響
先週、S&P500は日経平均株価やTOPIXの年初来上昇率を初めて上回りました。特にエヌビディアをはじめとするAI関連株の急騰が、この上昇を牽引しました。S&P500の年前半の好調は、過去のデータから見ても後半の上昇に繋がりやすいとされています。
経験則のデータ
過去35年間でS&P500が年前半に10%以上上昇した年は11回あり、その全てで後半も上昇を記録しています。平均上昇率も10%超えの高パフォーマンスを示しています。同様に、日本株も11回中8回で上昇し、平均リターンは6.5%と堅調な結果を示しています。
業種別上昇率
その年の業種別上昇率ランキングを見ると、TOPIXを上回る好成績を示したのは金融の4業種や、電気・精密・情報サービスなどのハイテク系で、指数寄与度の大きい景気敏感主力株が目立ちます。これに基づき、日本株にも業績上振れ期待や企業経営改革への期待が高まっていると考えられます。
投資戦略
押し目買いのスタンス
林さんは、現在の市場状況を踏まえ、押し目買いのスタンスを維持することが重要と述べています。特に、業績上振れ期待や企業経営改革が再び評価される中で、積極的な投資が推奨されます。
結論
今日の日経平均株価は、38,600円から39,000円のレンジでの推移が予想されています。内外の金融政策や欧州政局への警戒感が続く中、四半期末の影響もあり、慎重な動きが見られるものの、長期的には上昇の可能性が期待されています。投資家は、年後半相場の経験則や業績上振れ期待に基づき、押し目買いのスタンスを取ることが重要です。