今日の為替動向と予測:ドル/円の注目ポイント
今日の為替相場
山本雅文さんがスタジオで解説した今日の為替相場は、ドル/円の予想レンジが160.50円〜162.50円とされました。米国の金利上昇により、ドル/円は161円73銭まで上昇しました。ISM製造業景気指数は市場予想を下回ったものの、市場はこれに反応せず、一方向の動きが今日も続きそうです。
注目ポイント:円相場の株価至上主義化
山本さんは、円相場が株価至上主義化していることに注目しています。具体的には、以下のグラフを紹介しています:
これらのグラフは、円安がかなり投機的な要素を含み、一方向に動いていることを示しています。
インフレ再加速のリスクと円買い介入の可能性
インフレ再加速により、実質賃金への悪影響が出てくるリスクもあります。これにより、円買い介入がいつあってもおかしくない状況となっています。今後、米国の株価が上昇する中では、ドル/円もじり高になると予想されています。
山本さんは「アメリカの株価が大きく調整すると連動してドル/円が大きく調整するかもしれない」と話しています。過去の傾向から見ても、介入があるとドル/円は約4%下がることが多いですが、その後すぐに押し目買いが入り、再び上昇しやすくなる状況が見られます。
為替市場の今後の展望
ドル/円の動きは、米国の金利動向や株価の影響を強く受けています。特に、米国の株価が大きく調整した場合、ドル/円も大きく調整する可能性があります。また、円安が続く場合、円買い介入が行われるリスクが高まり、それが為替市場に大きな影響を与えることも考えられます。
円相場が株価至上主義化している現状では、米国の株価動向に注視することが重要です。特に、FF金利予測や日米の金利差、S&P500などの指標を注目することで、今後のドル/円の動きを予測する手がかりとなるでしょう。